子育ての正解がここにある!?
『世界標準の子育て』という本を読了しました。
はじめに断っておくと、こちらの本は世界に通用するするエリートを育てよう! というハウツー本ではありません。
日本の子育てとその問題点、そして諸外国と日本の子育てを文化的背景から見て比較(優劣をつけるのではなく、あくまでその違いをポイント解説)、さらに、乳幼児期、学童期、思春期……それぞれの年代において、我が子とどう関わっていったらいいのかが、豊富なケーススタディに沿って書かれた一冊です。
子育てのゴールは「子供の自立」。
著者はエリート養成本ではないとおっしゃっていますが、自ら考えて行動できる子は、必然的に「できる子」になるのは容易に想像できました。
ちなみに著者の船津徹氏は、幼児教育の権威・七田眞氏に師事。
英語教材の制作を行ったのちに独立、ハワイに移住し、TLC for Kidsを設立。
これまでのべ4,000人以上の子どもの教育に携わり、ハーバード大学などの世界各国の最難関校に生徒を送り出し続けてきました。
その卒業生の実績が評価され、著者が運営する教室は、ハワイでは著名人の子どもですら順番待ちになっています。
2015年にカリフォルニア州トランス校、2017年に中国上海校を開校、全米25万名の教師が加盟する教育サイトで、独自の教材が第2位を獲得するなど、グローバルに活躍する教育の第一人者です。
では、そんな著者が語る、我が子を自立に導くためのポイントを見ていきましょう。
子供の自立に必要な3つの力とは?
子供が自立するために必要な力として著者が定義しているのが「自信」「考える力」「コミュニケーション力」です。
それぞれがどのような役割を果たすのか、本書より抜粋します。
- 自信
‐自信こそが、すべての原動力となる
‐干渉を減らして成功体験を積ませる子育てを - 考える力
‐考える力がなければ時代の変化に対応できない
‐ハードスキルよりもソフトスキルの育成へ目を向ける - コミュニケーション力
‐高いコミュニケーション力が良質な人間関係をつくる
‐親がコミュニケーションの手本を示す
1つ目の力は「自信」。
子育ての90%は自信を育てられるかどうかにかかっているとありました。
なぜなら、「自分はできる!」という自信が環境の変化にもへこたれない、挫折もバネにできる、そんなタフさの源になるからです。
本書内では……
(中略)また性格的にも、「自分はできる!」と心から信じられる子は、勉強、スポーツ、人間関係に積極的で前向きな性格になります。つまり、新たな環境へのチャレンジを恐れない、「勇気」と「根性」に満ち溢れた子どもに育つのです。
ところがこの自信、集団の秩序や礼儀を重視する日本では育ちにくい面があります。
自信の源泉は、子どもが自分の意思でものごとに取り組んだ時に「自分の力でできた!」という成功体験にもとづいて生まれるものです。つまり、子どもの自主性を尊重して、子どもがやりたがっていることをやらせてあげなければならないのです。
(中略)親が過剰に周囲の目を気にして「あれしちゃダメ!」「これしちゃダメ!」と子どもの行動を制限していると「自信育て」においてまずい結果を招くことになるのです。
親としての思いもありますが、これを読んで兄さんをスケートボードに専念させてよかったのだとなんだか安心した気持ちになりました。
ちなみに、「過干渉は子どもから自信を奪う」ともあります。
子育てにおいて「見守る」のは決して楽ではありませんが、これからもその点をより意識して過ごしたいです。
と言いつつ、今朝もあれやこれやと登校準備を先回りして世話を焼きすぎた感が……反省です。
2つ目の力が「考える力」。
考える力が必要な理由として、著者は……
子どもたちは、これまでの常識や価値観の中で生きるのではなく、自分の人生を自分の力で開拓しなければならないのです。
(中略)しかしながら、現在の日本の学校教育では十分な「考える力」は育ちません。いまだに学校教育の主流は知識の詰込みであり、答えが決まっている問題の解き方指導に終始しています。
(中略)今、世界の学校教育の主流は「ソフトスキル(※)」に移行しつつあります。教科書を読めばわかる知識を教えることよりも、答えのない問題にどう取り組むべきか、考える技術を教えることが、学校の役割だと考えられているのです。
※ソフトスキル
論理的思考力、分析力、批判的思考力、問題発見力、問題解決力など、「〇×式テスト」で評価することが難しいスキルのこと
「考える力」の土台となるのは「言葉の力」です。
言葉を扱う力が弱ければ、思考もそれなりにしか育ちません。
脳の90%が出来上がる6歳までの間にたくさんの生きた言葉のシャワーを浴びせましょう。
親としてはかなり耳の痛い話ではありますが、私は兄さんの国語力に危機感を抱いている部分はまさにここにあります。
でもその「言葉の力」を育ててあげることができなかったのは、私たち親の責任です。
読み聞かせはしていましたが、今思えばそれも足りていなかったのだと思います。
ただ幸いなことに本好きには育ち、多読はしています。
引き続き、娘に対して読み聞かせをするのと同時に兄さんにも読み聞かせをし、一歩ずつでも前進していきたいところです。
また文字を教え始める時期の目安として「子どもが絵本に興味を持った時」と書かれていました。
一般的には3~4歳の頃だそうです。
具体的にどのように文字を教えていけばいいかの方法が書かれており、4歳の娘を持つ親として、大変参考になりました。
最後は「コミュニケーション力」。
子どものコミュニケーション力を育てる効果的な遊びが「ごっこ遊び」です。
おままごとやヒーローごっこなど、子どもが大好きな「ごっこ遊び」は相手の立場になって考えたり、人と関わる基本スキルを伸ばしてくれます。
ノーベル賞受賞者やマッカーサー財団の「天才賞/Genius Award」受賞者を調査した結果、幼児期に「ごっこ遊び」をたくさんしていた人が多いことがわかっています。
(中略)ことさらに大事なのは、母親の笑顔。お母さんはいつもニコニコを心がけてください。
母親の表情は、必ず子供にうつります。何千人もの親子を見てきましたが、子どもはお母さんとそっくりな表情をするのです。
もちろん、父親も笑顔になることで、「笑顔になりやすい家庭環境」になるので、意識して表情を明るくしていきましょう。
うちはまさに、娘のごっこ遊びに付き合うのが私の役目(笑)。
お店屋さんごっこであれば、そこにちょっとした計算要素を入れてみたり、理科的知識を問うような質問をしてみたり。
エンドレスに繰り返されるのでかなり疲れますが、これからも頑張ろうと思えました。
まとめ
本書では、ここで紹介した3つの力をどのように育てていったらいいのか、0~6歳、7~12歳、13~18歳と年齢に応じて具体的に書かれています。
これが実に参考になることばかり!
正直、兄さんが幼少期の頃に出会いたかったです。
「子どもを社交的にさせる方法」
「子どもの頭をよくする絵本の読み聞かせ方」
「しつけを教える時の正しいタイミング」
「子どもにさせるべき習い事」
「勉強でつまずかないための方法」
「男の子と女の子の育て方の違い」
「やる気のない子どもへの接し方」
「思春期の子どもとの向き合い方」
などなど、あなたにとって気になる要素、ありませんか?
そのほか、多くの親がぶつかることになる子育て上の悩みにも応え、その解決策も丁寧に解説されていますよ。
例えば私だったら……
「中学は公立と私立、入れるならどっち?」
「日本の小学校では個性がつぶされませんか?」
「小学校受験はさせるべき?」
「何歳から勉強をさせるのが正解?」
あたりは興味深く拝見しました。
特に「何歳から勉強をさせるのが正解?」の回答に驚く人はけっこういるかもしれませんね。
言うなれば、本書は地頭の良さ、あきらめない心、社交性といった要素を育て、どんな環境の変化にも負けない子どもを育てるための方法をまとめた1冊です。
0歳~18歳までたっぷりじっくり使える、コストパフォーマンスも最高の良書でした。
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改めまして、11歳、6歳の兄妹を育児中のあやちんです。
私は編集者として約20年間出版社に勤務してきました。
刺激的な毎日でしたが、朝から晩まで仕事、週末も取材活動などで仕事、家にいても会社からのメールや着信で仕事……とにかく仕事に縛られてきました。
でもそれは、夫と子ども達を守るためだから仕方がないのだと諦めていました。
生きていくため、そして子どもに満足な教育環境を与えるためにはお金が必要です。
もう少し自由な職場に変えたいと思っても40代・子持ちでは転職市場でもお荷物でしかありません。
こうなったら自宅で稼げるようになるしかない。
そんな時にふと覗いたYouTubeで知ったのがネットビジネスでした。
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