不可能を可能にするマイルの力

かなり気が早い話ですが、来年のゴールデンウィークは家族でシンガポール旅行へ行くことにしました。
航空券にしても、ツアーにしても、長期休暇中はどこもお値段が跳ね上がりますよね。

同じ期間、同じ場所に行くのに万単位で金額が変わるので、これまでのように「ピークを外して」少しでもお得に旅をしたいのですが、なかなかそうもいきません。
というのも、兄さんが就学したから。

息子が就学し、私たち夫婦もフルタイム共働きという状況なので、家族の予定を合わせようとするとどうしても「ピーク時」となってしまいます。

ピーク時……航空券もホテルもツアーもお高い……海外旅行なんて到底無理……がこれまでの流れ。

ところが、航空会社のマイルの力をもってすれば「無理」だったはずのものが「無理ではない」に変わってしまうんです。

マイルで旅コストを軽減する

まずどこかに旅行しよう！と考えた場合、出費がかさむのは航空券とホテル代ですよね。
航空会社のマイルを貯め、特典航空券に交換することができれば、航空券代は無料となります（ただし、諸税や燃油サーチャージは別途支払う必要があります）。

私たちは４人家族。
今年の年末年始に予定している、香港～マカオ～香港ディズニーランドへの旅行にかかる航空券代494,620円を支払う必要がなくなりました。

※特典航空券同様にもろもろ変更可能なエコノミークラスの場合。
同じエコノミークラスでも返金不可・変更不可プランを選べば支払額は低く抑えることもできます。

また、特典航空券に交換することができなかったとしても、貯めたマイルをANAスカイコイン（ANAサイト上で利用できる電子マネー）に交換することにより、ANAセールス企画のツアー代金や航空券の支払いに利用することもできます。
実際、知り合いの方で「特典航空券は取れないから、毎回スカイコインに交換してツアーで行く」という方もいらっしゃいます。

この手の情報、裕福なご家庭にとってはあまり意味のない情報かもしれませんが、夫婦フルタイム共働きの一般的な家庭である我が家にとっては死活問題であり（笑）、マイル様様！！
マイルがあるからこそ旅育ができていると心底思っています。

そしてこのように、航空券代金を支払わないで飛行機を利用している人たちが一定数いるというのが現実なのです。

マイルはどうやって貯める？

マイルの持つ潜在的な力、そしてその威力はわかったけれど……

「そんなにたくさんのマイルを貯めるなんて大変なんでしょ？」

という声が聞こえてきそうですね。
私は職場で「マイルを使って旅行に行った」という話をすると、たいてい上記のような反応が帰ってきます。
そして皆さん口を揃えて「クレジット機能のあるANAカードを使ってそんなに買い物できないって！」とも。

どうやら、航空会社のマイルを貯める＝航空会社発行のクレジットカードで決済をしてマイルを貯めるという認識のようです。
もちろんそれでもマイルを貯めることはできます。
多くのANAカードの還元率は１％程度。
つまり100円利用して１マイル入手することができるわけですね。

ANAカードの還元率を上げる方法はいくつかありますが、それについてはまた次回にご紹介するとして、今回はわかりやすく還元率１％のとして話を進めます。

還元率１％のANAカードを利用したとして、20万マイルまで貯めるには、2,000万円分を決済する必要があります。
毎年海外旅行には行きたいので、20万マイルを１年間で貯めようとした場合、１ヶ月あたり1,666,666円の決済が必要です。

……どんなセレブでしょうか（笑）。
うち、確実に破産してます。

陸マイラーと呼ばれる人の多くは、クレジットカード決済だけではマイルを貯めていません。

「ん？　マイルを貯めていないのに、無料で海外旅行へ行けるだけのマイルは保有している？　どういうこと！？」

多くの陸マイラーは、ポイントサイトを活用してマイルを貯めているんです。
具体的な方法は以下の記事でご紹介していますので、私と同じように「我が子にいろいろな経験はさせたいけれど、費用はあまりかけられない」という方はぜひご覧ください。

◆国際線特典航空券利用で旅行費用を54万円節約した話と、フルタイム勤務のワーママが隙間時間を使って１年間で35万マイル稼いだ方法とは？

特典航空券争奪戦は予想以上の労力が…

さて、ここまではマイルの持つ力、マイルの使い方、そして貯め方（本記事では触り程度ですが）について話を進めてきました。
聞こえのいいお話がメインでしたが、ここからはマイルを使った特典航空券利用のデメリットについてもきちんとお話ししたいと思います。

私は今回、シンガポール旅行の特典航空券を予約するにあたりちょっとした裏ワザを使いました。
その裏ワザとは、往路と復路を同日に予約するという方法です。
この方法については以下のエントリに詳細を記載しましたので、よかったら併せてご覧ください。

◆特典航空券予約の【裏ワザ１】紹介記事
来年のゴールデンウィーク用の国際線特典航空券を発券しました！旅育的行き先は……

出発便と同日に帰国便を利用するなんて現実的にはありえません。
ではなぜ、わざわざそんな予約を入れるのか？
その理由はただ１つ。
そうでもしないと長期休暇期間中の特典航空券は取れないからです。

「え……そ、そんなに大変……な……の……！？！？！？」

正直、ANAの場合は特典航空券が取れないことで有名です。
ただし、万全ではないかもしれませんが、その回避方法は下記リンク先の記事に掲載されていますので、ご覧ください。

◆特典航空券予約の【裏ワザ２】紹介記事
来年のゴールデンウィーク用の国際線特典航空券を発券しました！旅育的行き先は……

今回も希望する帰国便の予約開始時間の少し前から、プラチナメンバーデスクに電話をかけつつ、ノートPCで予約変更ページとにらめっこしながらヒヤヒヤした時間を過ごしました。
私の場合は往復ANA特典で予約していたものの、電話口で担当の方は「SQ（シンガポール航空）でもよければ希望するお時間で席が取れます」と言われたので、「ANA特典でお願いしたのに？　あれ？」と思いつつ「じゃあそれでお願いします」とお話して電話を切りました。

すると、先方担当者から数分後に折り返しお電話があり、オペレーターの認識誤りということで、結局SQは利用できないことに。
まぁ想定内の結果ではありましたが、Web上ではすでにANA便復路はすべて埋まっていて「空席待ち」となっていて私も一瞬パニック！！

しかし、さすがのANA様。